仙台猿員

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池袋七千会

2016年の11月上旬、東京は夜の11時、僕は池袋駅西口のセクキャバにいました。

そのセクキャバは、そこかしこの路地に跋扈するやり手のキャッチ達から逃れるように駆け込んだ無料案内所で紹介されました。すごい人の良さそうなボーイの兄ちゃんがわざわざ案内所まで迎えにきてくれたのも助かりましたね…。

そうして無事に店まで到着すると、ルールやシステム等の説明を受け、前払い制とのことで先に料金(7000円)を支払いました。ただ、すぐに店内に通されることはなく、先立って注文したビールを手渡されて店前の椅子とテーブルだけの簡素なスペースで待機することに。10分ほど経過してからようやく店内に通されたのですが、そこでもまた10分以上待機。当日はウィークデーでもうすぐ日付も変わるというのに、これが中々繁盛しているみたいで、まあ、仕方がないか、とすっかりぬるくなってしまったビールをちびちび飲んでいました。

そもそもリーちゃん、この時が32歳(当時)にして人生初のセクキャバ。

ソープやデリヘルといった風俗の類いは一切経験なし、キャバクラなんかも付き合いで数回行っただけというアレでして。だからこう、とにかく緊張と不安で一杯でした。中目黒のvendorで大幅に予算オーバーながらも意を決して約10万円のアウターの購入したり、池袋駅東口の大衆食堂で女子大生殺すと管を巻いていた僕とはまるで別人、まさに借りてきたキャット状態でした。

一方、隣に座っている首都圏在住の後輩ことONDは余裕の態度。さすがプロアマ問わず、今まで散々遊び尽くしてきた男だけあります。大体にして、ONDこそが僕をセクキャバに誘ってきた張本人である。恵比寿駅のロータリー付近にある青空喫煙所で、会って5分も経たないうちに。「じゃあリーモさん、今日セクキャバ行きましょうよ!池袋のセクキャバ、マジでレベル高いっすよwww」。ちなみにOND、有名人で言うとめちゃくちゃ愛想のいい田中将大(ヤンキース)、もしくはNBAニューオーリンズペリカンズに所属するデマーカス・カズンズって感じですかね。体格的にも。そして、既婚者。

そんなこんなで大人しく待機していると、聴き覚えのあるイントロが耳に飛び込んできました。

「あれ、待って、これNEW FOUND GLORYの"ALL DOWNHILL FROM HERE"じゃん。OND知ってる?知らない?まあ、いいや^^」

そう、2004年にリリースされた通算4枚目のアルバムの2曲目、NFGの中でも屈指の名キラーチューンが店内BGMとして流れたのです。それは当時、西海岸のポップパンクに傾倒していた僕にとっては非常に思い出深い青春アンセムでもあり―。やたらパンキッシュでアップテンポな曲ばかり流れてるなー、とは店内に通された時点からアレしていましたが、ここでまさかのNFG、しかも池袋のセクキャバという奇妙な組み合わせ。これには僕も思わずテンションが上がり、タバコを咥えながら指でリズムを刻んでいると次第に緊張もほぐれてきました。まあ、セクキャバというロケーションなら代表曲の"HIT OR MISS"辺りでも悪くないですけどね。


それで約20分ほど待機した末、遂に席に案内される時が訪れました。

ONDと離れ離れになったことに、セクキャバでの勝手がわからない僕はまた一抹の不安を覚えましたが、今にして思えば離れ離れで正解でしたか。

案内された席は仕切りがなく、奥の方では腹の出たスーツ姿のおっさんが女の子と対面座位の格好でべろっべろにディープキスをかましている真っ最中でした。その光景に少々面を食らってしまいましたが、まだビールが残っているグラスとタバコの箱をテーブルに置いてとりあえず腰掛けました。約10万円のアウターが入っている紙袋はテーブルの脚の部分に丁寧に立てかけ、目のやり場に困りながら僕の相手をしてくれる女の子が来るのを待つことに…。

【1人目】
うがい薬が入った紙コップを手にやってきたのは、若干メンヘラっぽい雰囲気の茶髪ショートヘアー。やや細身。推定23歳ぐらい。Maison book girlコショージメグミ系統の顔立ちで、一見キツそうな印象を受けましたが、話してみるとふんわりしたアニメ声と独特のアンニュイな喋り方だったので一安心。

彼女は身体を密着させながら僕の横に座ると、源氏名を告げて名刺を渡してきました。その名刺を受け取り、僕もひとまず軽く自己紹介しながら様子を窺うことにしました。とにかくまあ、全てが初めてでこれからどうするのか、またこれからどうなるのかもわからないので。ええ。

「リーモさん、カッコいいね!」

「いやー、ここ照明暗いからそう見えるだけだよ^^」

「そんなことないよw」

「でもねー、おじさん全然もてないんだよ。先月も(女子大生を)デートに誘ったら見事に断られて、それですげーショック受けたから気分転換に東京に遊びに来たんだ…^^;」

「そうだったんだ、よしよし」

「で、(壁を指差して)多分向こう側にいる後輩に誘われて、初めてこういう店来たんだけど…^^」

「ふふふ、こんなトコ来ちゃダメだよーw」

そう言っていたずらっぽく微笑む彼女の表情とやさしさに辛抱たまらなくなった僕は、彼女の胸元(Cカップぐらい)に顔を埋めて衝動的に甘えてしまったのです。身長180cm超の32歳独身男性が、まるで幼児のように、まるで小動物のように、恥も外聞もなく甘えてしまったのです。甘えてしまったのです!!

時間にして5分ぐらいその甘えん坊状態をキープしていたでしょうか。ふと我に返って体勢を起こすと、タバコに火をつけて一旦クールダウンすることにしました。

「あ、もう火つけちゃったけどタバコ大丈夫?^^;」

「わたしも吸う人だからいいよ」

そう言うと彼女はおもむろに僕が指に挟んでいたタバコを奪い、一口吸い出して煙を吐き出さないまま、またいたずらっぽく微笑んで顔を近づけてきたのです。「(え、このままキスすんの!?)」と驚きつつも、そこは僕も拒否するわけがありません。喫煙者同士だからこそなせる、高度かつスモーキーなキスでした。それは以前交際していた女子大生以来、およそ6年半ぶりの女性とのキスでしたね。思い起こせば。はい。ああ本当、殺したくなります。女子大生。

そこからはタバコそっちのけでひたすら濃厚なディープキスを交わし続け、久しく忘却していた感覚を味わい、存分に愉悦に浸りました。そして、時間が来たところで終了。延長はせずに次の女の子を待つことに。

【2人目】
次にやってきたのは、元気で明るい黒髪ショートボブ。中肉中背。推定25歳ぐらい。ちょっと何かが足りない広瀬すずといった感じで、とても僕好みでした。1人目とは打って変わり、体育会系っぽいハキハキした喋り方が印象的でした。

「あんま時間ないんで、とりあえず乗っちゃいますね!」

と、名刺を渡されて自己紹介をした後、彼女の主導ですぐに対面座位の格好になりました。さらに危うく射精してしまうんじゃないかというぐらい、いきなり上下にガンガン激しくグラインドしてきたのでヒヤヒヤさせられました。まあ、これが本来的なセクキャバのアレなんですよね。1人目の子が乗らなかったのは、勝手がわからなかった僕のイレギュラーによるものだからアレです。

「やべえ、耳にすげー吐息かかる、耳弱いんだよね…^^」

「おお、それフラグですか!?攻めちゃいますよー!」

サービス精神旺盛な彼女から耳に息を吹きかけられ、全体を舐められ、耳たぶを甘噛みされ、リーちゃんも思わず変な喘ぎ声を連発してしまいました。そして、自分がいかにバカでアホでダメなクズ野郎であるかを語りながら甘えに甘えつつ、時折べろっべろにディープキスも交わして楽しむことができました。

今回も時間が来たところで終了。またも延長はせず、最後の女の子を待つことに。

【3人目】
最後にやってきたのは、黒髪ポニーテール。中肉中背。年齢を聞いたら23歳と言っていました。さらに北海道出身とも。

顔はそうですねー、なんというか普通でしたね。平均的というか、モブ的ともいうか。とにかく普通。安定感抜群の普通レベルの普通フェイス。そういった意味では面白い子でした。喋り方も明るく活発な感じで、2人目の子と同様に名刺を渡してくるや否や、すぐに僕の上に乗っかってきてくれました。

さすがに3人目ともなるとだいぶ手慣れてきたので、耳を攻められて変な喘ぎ声を連発して、自分がいかにバカでアホでダメなクズ野郎であるかを語りながら甘えに甘えつつ、時折べろっべろにディープキスも交わしながらも、もっとこう会話に比重を置いて交歓していたと述懐します。言うなれば、恋人同士の他愛もない日常的な会話というか。下着の色を聞いたりとか、特殊性癖を披露したりとか、北海道=カニという安直な連想からなるトークだったりとか、池袋という場所についてとか、セクキャバにきた経緯とか……。彼女も話好きだったようで、終始そんな感じで和気藹々と過ごしました。

終了間際、ボーイが席まで来て延長するかどうかを尋ねてきましたが、事前にONDと取り決めていた通りに延長せずにフィニッシュ。

こうして僕の人生初のセクキャバ体験は無事に終了を迎えたのでした。

「いやー、今日のセクキャバすっげーよかったすよ!終電ヤバそうだったんでやめましたけど、マジで延長したいぐらいでしたね!リーモさんはどうでしたか?楽しかったすか?」

ONDが終電に乗り遅れそうとのことで急ぎ足で池袋駅まで向かう道すがら、このように聞いてきた彼に対して、僕は満面の笑みを浮かべながら無言で右手を差し出し握手を求めました。

「―そうでしたか、よかったっす!仙台で色々あったみたいですけど、リーモさんが楽しんでくれたなら何よりです!また一緒にセクキャバ行きましょう!!」

ONDはがっちりと力強く、僕の手を握り返してくれました。急展開ではありましたが、ONDが居なければ、東京に来なければ、こんな最高のパラダイスを知ることはなかったのです。彼には感謝しかない。とはいえ、そもそも東京に来ることになったのは女子大生をデートに誘って断られたからであって、つまりは女子大生が全ての元凶であり、女子大生犯してから殺す。


というわけで、もう1年前の話になりますが、未だにかなり鮮明な記憶を元に生々しさ全開でお送りしてきました。

そこまで高くはないけれどそこまで低くもないレベルの女の子3名と、恋人気分でいちゃいちゃしながら存分にディープキスを堪能できて40分7000円。いや、安いです。そもそも風俗全般にほとんど興味がなく、マスターベーションで事足りるから金の無駄遣いだと嫌厭すらしていた自分でしたが、これで7000円なら安いです。むしろ7000円で済むのかと感嘆します。そりゃまあ仕事とはいえ、拒否せず甘えさせてくれるし、ちゃんと話も聞いてくれるし、女の子次第では耳まで攻めてくれる。それで7000円。最高ですね。大体にして東京に旅立つ2日前、ワンチャン狙いの既婚者の友人達の策略に嵌められて仙台の相席に行くことになり、そこで辛酸を嘗めさせられたから殊更アレでしたよ。「(このレベルでタダ飯タダ酒食らうのかよ^^;)」と心の中で畏怖したほどのブスだったり、あまりにもクソみたいな態度に生きたまま真夜中のダム湖に放り投げたくなったゴミクズだったり、そんな碌でもない女どもと相席させられた上、さらに無駄に15000円も支払わされたらもうね。トータルで15000円ではないですよ、1人15000円ですからね。バカじゃねーかと。そうしたら本当、セクキャバがどれほど良心的で素晴らしいかなんてことは。ええ。とはいえ、相席はだらだらと3時間近くもいて15000円ですから、金額的には仕方がないというか当然ではあります。相席している状態で10分700円、1時間で4200円、そこに女どもの飲食代も上乗せされてしまうのでそうですね。はい。しかし、同じ40分なら2800円、飲食代の上乗せを加算しても4000円以内で落ち着くという。あれ、これではセクキャバの方が割高ではないですか。3時間(180分)だと30000円にまで跳ね上がる。しかしながら、セクキャバと相席の決定的な違いは支払った分だけきちんとサービスしてくれることです。対価というか、働いてる女の子はそれで給金を得ていますからね。まあ、それが良いんだよという方々も数多くいらっしゃることと存じますので一概に否定はしませんが、3時間近くもいて本番はおろかフェラも手コキもディープキスすらもなく15000円を支払わされる相席よりも、40分で大小様々なおっぱいとディープキスを満喫できるセクキャバが総合的に優れていることは自明であり、つまり端的に言うと相席はクソ。二度と行くかボケが死ねって感じです。

それと何でしょう、働いている女の子も大変ですよねアレ。実際。どんな客相手にも同じようにサービスしなければなりませんから。それは身だしなみには気を遣っている32歳独身相手であろうが、腹の出たスーツ姿のおっさんであろうが。等しく。そうですねー、2人目と3人目のインターバル時、そのおっさんの方に新しい子がきたのです。おっさんは女の子から手渡された名刺を受け取り、「ふーん」と如何にも興味なさげに応対すると、唐突に「昼、何やってるの?」と質問したのです。女の子が「アパレル…」と小声で回答すると、またも「ふーん」と興味なさげに頷いて、「じゃあ、乗ってよ」と尊大な態度で促し、女の子を乗せるやそこからひたすらにディープキスでした。ねっとりと、べろっべろに。そのやりとりを横目で窺いながら、「(東京で生きていくのは大変なんだなー^^;)」と若干センチメンタルになりかけた僕がいました。正直、風俗関係で働いている女性に偏見がありました。今まで。でも、彼女達も店の外に出れば普通の女の子なんですよね。JRでも私鉄でも電車に乗って、池袋駅前の交差点で信号待ちをして、スタバでキャラメルフラペチーノを飲み、パルコでウインドウションピングするような普通の女の子なんです。ただちょっと何らかの理由や事情があって、給金の高い風俗関係の仕事に従事しているだけなんです。あの時はシステムを理解していなかったのでアレですが、1人目と2人目には場内指名の権利が与えられていたのです。つまり、本来は1→2→3だった順番が、場内指名によって1→1→2、1→1→3、1→2→2になった可能性があったということです。で、僕がその選択決定権を持っていたわけなのですが、何度も言うようにシステムがわからないゆえに放棄する形になってしまったと。あと事前にONDから「リーモさん、指名はしないようにしてくださいね」と言われてもいたので。ええ。場内指名は2000円の追加料金が取られます。女の子にどれぐらいバックするのかは不明ですが、もし場内指名していたとしたら、本当は普通の彼女達の素の笑顔が見れたのかもしれません――。

はい、面倒くさい客です。ただ、人生観を大幅に変えさせられる貴重な経験ができました。それで今月、仙台のセクキャバにもようやく行くことができまして、その辺のエピソードは次の機会にでも。

さらに来月、東京に行ってONDと会う予定でもあります。

今年も女子大生をデートに誘って断られたわけではありませんが、とりあえず折角だから行ってこようかと。セクキャバに行くかどうかは当日のOND次第ですが、個人的には昨年と同じ池袋のセクキャバを再訪してみたかったりします。一体誰の趣味なのか、約15年前ぐらいのポップパンクが流れる不思議なセクキャバに。そういえばNFG以外では、MIDTOWNやFALL OUT BOYの楽曲も確認しています。デートに誘って断られた方ではない中古肉便器の女子大生と交際していた時はそうですね、そういったポップパンクやメタルコアスクリーモを流しながら自室でセックスに励んでいましたからね。だからこう懐かしくもあったのです。あの空間が。良い意味でも、悪い意味でも…。

場所は東急ステイ池袋の付近。40分7000円で3人の女の子と会えます。池袋七千会。