仙台猿員

健全なブログを心がけます

スモーキンビリーモ

「男性の方々でタバコ吸う人っていないんですか?」
 
「あのー、私、タバコ吸いたいんですけど、大丈夫ですかね…?」
 
2015年2月、仙台駅前の居酒屋でこじんまりと開催された合コン。
開始から1時間が経過した頃、真正面に座っていた同い年の女性が発した言葉に、僕は耳を疑いました。
 
身長152cm(本人の申告)、ゆるめの黒髪ショートボブ、声優の洲崎綾によく似た顔立ちで、ほんわかとした独特の喋り方が印象的だった彼女…。正直言いまして、とてもタバコなんて吸うようには見えませんでした。外見的に、特に。
 
しかし、彼女は言うが早いかバッグからタバコの箱とライターを取り出すと、それを堂々と見せつけるようにテーブルの上に置きました。銘柄はアメリカンスピリット。そして、隣に座っていた会社の同僚らしい女性参加者から灰皿を受け渡されると、すでに準備万端といった様相で我々男性陣の方を一瞥してきたのです。
 
否、こちら側の返答はまだでした。
でも、たとえNOであろうが関係なく吸いたいから吸う―。
そんな彼女の強固な意志、喫煙者としての矜持に感嘆させられました。
 
「いいですか、吸いますよ?」
 
一応、申し訳なさそうに最終確認してきたので、そこでようやく自分が喫煙者であることを告げると、彼女は一瞬面食らった後、すぐに満面の笑みを浮かべて僕を見つめてきました。
 
「なあんだ、リーモさん吸うんじゃないですかー!もっと早く言ってくださいよー!」
 
「リーモさんだけですか。じゃあ、一緒に吸いましょ♪」
 
元より合コンの場で吸うつもりはなかったのですが、彼女から積極的に促されたので、ここは僕も遠慮せずに吸うことにしました。
 
そうですねー、日頃から何かと肩身が狭い思いをする上、マイナスのイメージだけが常に付きまとう喫煙者。ましてや合コンという特殊な場では殊更ではありますが、そこで同士が見つかる安心感たるやは筆舌に尽くしがたいもの。異性だからこそ、余計に。
 
女性の喫煙を嫌悪する男性の喫煙者は存外多かったりもしますが、そういう点では僕は全く気にしません。そもそも自分が好きこのんで吸っているというのに、相手には吸うんじゃねーよと言うのもおかしい話ですからねー。むしろ相手も喫煙者の方がそうですよ、飲食店等でも互いに気を遣わなくて済みますし、限られたスペースで一緒に喫煙する時間を共有するのも悪いことではなく…。
 
だからそう、僕にとってもこれほどの僥倖はありませんでした。
顔合わせの時から狙いを定めていた女性がまさかの喫煙者だったということは、大変この上ない――。
 
「休みの日ですか?そうですね、ずーっと部屋に引きこもってひたすら洋楽聴いています」
 
いやー、これもう運命の出会いですよ。交響曲第5番ハ短調。作品67。そう、運命。僕も基本、自室に引きこもって主に洋楽を聴いていますからね。彼女の音楽の趣味がパンクロックやハードコア、もしくはエモ/インディーロックでなかったことは残念でしたが、それでも洋楽というだけで申し分ないです。本当、シチュエーション的に最高じゃないですか。デートはどちらかのインマイルーム、BGMの洋楽ナンバーに耳を傾けつつ、身体を寄せ合い、紫煙をくゆらし、愛のあるSEXに精を出す、これぞライフタイムリスペクトーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
 
はい。そんなこんなで僕は終始、虎視眈々とLINE交換の機を窺っていたのですが、中々上手いことタイミングが掴めなかった上、そういう時に限って皆でLINE交換会的なイベントも発生しなかったので、仕方がないから男性側の幹事に最後の望みを託しました。

幹事は「いいよ、彼女の連絡先聞けたらリーモ君に教えるね!」と快諾してくれたのですが、あれから2年半、未だに教えられることはなく…。
 

「男性の方々でタバコ吸う人っていますかー?」
 
2015年3月、国分町の隠れ家風ダイニングバーで開催された合コン。
開始から10分足らずで、女性陣の幹事が我々男性陣に尋ねてきたのです。
 
「(やれひと月前の再現かよ^^)」と思い出し笑いをしつつ、後輩でもある男性陣の幹事に名前を呼ばれたので挙手しました。
 
「私、タバコ吸う男の人って大嫌いなんですよねっ!!」
 
そうしたら何ということでしょう、ありったけの悪意と軽蔑を込めた満面の笑みを浮かべて、僕に向かって忌々しげに言い放ってきたのです。さらに当然といえば当然かもしれませんが、他の女性参加者達も例外なく女幹事に同調して、一斉に非難の目を向けてきました。
 
「そうですよ、タバコなんてダメですよリーモさん!!やーいやーいやーいwwwww」
 
そして極め付け、僕の隣に座っていた同じく後輩のYSKWまでもが、小学生みたいな煽りをかましてくるというファッキンアナル野郎ぶり。せっかく合コンに誘ってやったのにこの有様である。しかも、つい最近までヘビースモーカーだったくせにこれだよ。だからオマエは関係者各位から嫌われる。死ね。

大体にして、この日も端からタバコを吸うつもりは毛頭なく、単に問い掛けられたから応えただけなのに、どうしてこんな理不尽な目に遭わなければいけないのでしょうか―。
 
まあ、ここまで侮辱的な発言には、さすがの温厚なリーちゃんでも瞬間的にブチ切れでした。警察の世話にならないギリギリの範疇で暴虐の限りを尽くして、この合コンの現場を阿鼻叫喚の地獄絵図に変えてやろうかとも企てましたが、それはやめました。堪えました。
 
ニコチンに親兄弟親戚を殺された過去があるのか、はたまた元交際相手がヘビースモーカーのDV野郎だったのかまではわかりませんが、とにかくこのクソ女にとってはタバコを吸っている男は存在しているだけで害悪、心底目障りで迷惑極まりない人間以下のゴミということなのでしょうね。うーん、それは個人のアレですから致し方ないことだとしましても、物事にはもう少し言い方ってあると思うんですよねー。たとえば、僕がNBAサンアントニオ・スパーズに所属するカワイ・レナード(身長201cm、体重102Kg)と同じような髪型と体格で、腕にタトゥーとかもバンバン入っていたとしてら、きっと言わなかったはずですよ。ノータイムで目の前でタバコを吸われて、顔に煙を吹きかけられようとも、絶対に言わなかったでしょう。「大嫌いなんですよねっ!!」なんてことは。それにどうせこういうクソ女は、チェーンスモーカーだけれども年収1億で顔が山下智久相手なら喜んでべろっべろにディープキスするに決まっている。そんなものです。そもそもさー、煙を吸い込んだぐらいで今日明日に肺ガンになるわけでもないのに異常に騒ぎすぎでしょう。中長期的にはあるかもしれませんが、直ちに健康状態に影響はないんですよ。そうしたらアルコールの方がよっぽど、直ちに影響があるじゃないですか。急性アルコール中毒で救急搬送されたりとか、嘔吐物が喉に詰まって窒息したりとか、病院のドアを破壊して警備員を負傷させたりとか、意識が朦朧となるまで酔わされて穴という穴を輪姦されたりとか、飲酒運転の車に轢かれて重傷を負って半身不随になったりとか、僕としてはニコチンよりもアルコールの方がダイレクトに危険だと思っているのですが、そこら辺の認識がだいぶ甘いですよねー、クソ女って。だからまあ、出来ることなら駅のホームで酔っ払い同士の喧嘩に巻き込まれて、ホームに突き落とされた瞬間にタイミングよく進入してきた電車に轢かれて死ね。肉片や臓物が四方八方バラバラに飛び散るか、頭部が轢断された状態で凄惨な最期を迎えろ。それか煙が充満する喫煙所内で、複数の男に代わる代わる強姦されて、最終的にケツの穴に吸殻突き刺されまくって死ね。いやー、こういう自分が正義だと勘違いしている嫌煙クソ女を凌辱した後に吸うタバコはさぞ美味しいことでしょう。だから死ね。自殺しろ。というか、もし自分が喫煙者だとして、合コンの場で男から「俺、タバコ吸う女は大嫌いなんだよねwww」とか言われたら傷つきませんか。悲しくなりませんか。どうしてもっとこう、自分と相手の立場を置き換えた上で、思いやりをもって発言することができないのでしょうか。ぶつかりっこするとさー、すぐ壊れてしまうじゃないですか。瀬戸物と、瀬戸物と。まあ、オマエがどの口で言ってるんだよって話ですけれど、「苦手なんですぅ…」ぐらいにしておけば波風立たないのに、わざわざ「大嫌い!!」ですからねー。アホか死ね。
 
開始僅か10分で印象は最低最悪、挙句の果てには晒し者にされるなど、歴代でもワースト3に入るクソ合コンでした。これで残り1時間50分を楽しめるわけがなく、「(先月はよかったのになあ…^^)」と心の中で嘆きながら、ただひたすらに時が経過するのを待っていました。
 
ただ、こういうクソ合コンに限って「女性陣にリーモさんのLINE教えておきました!」とか幹事が余計な気遣いをしてくれたから困ります。
 
幹事はとてもよくできた人間なんですが、気が利きすぎることと空気を察することができないのが玉に瑕。YSKWは自分勝手で空気が読めないクズ。顔合わせの時点から狙っていた喫煙者女性のLINEは入手することができず、開始10分で悲惨な死に方を切望した嫌煙クソゴミ女どもには勝手にLINEを教えられる、本当に人生って上手くいきません。もういい加減、こんな人生うんざりですよね?
 
 
そんなわけで、合コンという場における喫煙者のヘブン&ヘルでした。
 
もし2月の合コンで無事にLINE交換ができて、かつ何かしらの進展があったとしたら、3月の合コンに行くことはなかったでしょう。喫煙者というだけで犯罪者のように誹られることも、蔑まれることも、辱められることもなかったのです。未だに大変不愉快で腹立たしい思いをせずにも済んだのですが…。

僕が最後の望みを託した幹事はそうですねー、2月以降も何度か顔を合わせる機会があったものの、そのことについて一度も言及されることなく、いつの間にやら縁が切れてしまいました。縁が切れたこと自体は幹事を紹介してくれた人物、仙台のとあるセレクトショップのクソ店員のクソ接客が主因ではありますけれど。はい。ただ、結果として彼女と繋がることができなかったのは、幹事自身の怠慢によるものなのか、向こうにLINE交換自体を断られたからなのか―。果たして、真相は闇の中。
 
まあ、正直、タバコなんて吸わない方が賢明です。
 
中長期的には健康に影響を及ぼしますし、喫煙者というだけで犯罪者扱いされますし、酷い時には合コンで迫害されたりもします。それに服にだって臭いがつきますし、部屋の壁は茶色くなりますし、下手をすれば火災の危険性も伴うなど、結構碌なことがありません。だから無駄に悪ぶったり、カッコつけたりする目的でタバコを吸っている未成年は、今すぐにやめるべきです。20歳になっても吸うべきではないです。
 
でも、僕は吸い続けるでしょう。おそらくは死ぬまで。
 
3月の合コンのように全力で否定されてしまうと、最高に気分が悪くてムカつきますし、タバコでも吸わないとやっていられない気分になるからそうですね。アンチテーゼ的な意味でも吸い続けますよ。あとは7年前当時に交際していた女子大生もそうでした、付き合い始めの頃には「タバコ吸ってる姿カッコいい///」なんてパンツ濡らしていたくせに、別れる直前の頃には「また吸ってきたの?」とかあからさまに不快感を示すようになりまして死ね。犯す。殺す。
 
そのような経験から、喫煙者同士の方が気楽でいいと思わざるを得ない次第なのです。
ゆえに悔やまれるべきはあの2月の合コン、アメリカンスピリットを吸っていた洲崎綾似の彼女…。
 
そうしていつからか、目の裏側でミルクがこぼれて流れ出すのです。
愛という憎悪。スモーキンビリーモ。